2010年12月17日金曜日

フェズ

第二の街、フェズ。
フェズは旧市街と新市街に別れており、こちらは新市街。
新市街はすっかり都会で、こちらの中心を通る大通りは
シャンゼリーゼ通りと呼ばれている。
さすが、旧フランス占領地。
さて、旧市街に到着。そこに出迎えてくれるブージュルード門。
後ろの爽やかな青空と緑のモザイクの対比がなんとも。
旧市街はこんな感じ。アラジンの道みたいな雰囲気。
道があっち行ったりこっち行ったりぐちゃぐちゃだから
世界一迷路みたいな街として有名なのだとか。
そんなフェズの旧市街には、こんな水道がところかしこにある。
フェズの街がこんなにも迷路みたいなのには理由が2つあって、
①敵が攻めてきた時に中に入り込みづらくするため
②水源地のところに井戸/水道を作って、数々の水源をくっつけて
街を作ったために、ぐちゃぐちゃになった。
のだとか。他にも理由があるのかしら。
知れば知るほど面白いね。
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もっと街を奥に入りましょう。あ、奥にカラウィンモスクのミナレットが見えた!
ここは旧イスラム教の神学校、中が装飾で埋まる。
中で出会った人に、壁に書いてあるコーランの中から
どうやって「アッラー」という文字を探すのか、を教えてもらう。
「こうやって右手の指が合ったところがそうなんだよ」
ここは有名なカラウィンモスク。
英語表記は、Quaraouiyine。難しすぎる。
カラウィンモスクは7世紀に建てられた北アフリカで最大級のモスク。
その後も9世紀、12世紀などにすごい影響力をもち、
様々な科目を教える大学的機能も果たしたのだとか。
中の装飾も北アフリカ最大級のモスクとだけあってかなり美しい。
しかし残念、ここばっかりは非イスラム教徒は入れない。
迷路に迷って迷って行き着いたサハリン広場。
Disney映画の美女と野獣のベルが歌って踊る広場に似てる。
アラジンと言いこの広場といい、ディズニー映画製作者は
絶対モロッコファンだと見た。インスピレーションの宝庫だものね。
市街の建物の屋上に上がってフェズの街を一望。
さすがのカラウィンモスク、かなり大きい。
そしてここでも堂々と緑色で主張。
こっち側も一望。
アラジンが警察から逃げてる時こういう街をぴょんぴょん飛んでたな~
とか妄想しちゃう。でも本当にあの世界って絶対フェズから来たに違いない。
お腹が空きました、ということでフェズでも素敵なリヤドに入って
最高なタジンを堪能。
この後はモロッコのサウナ的なハマムへ。
しかしそこはお風呂だから写真なし。残念。
食べ終わって、さてどうすると思って街に出たらもう夕方近い。
日が沈むとフェズの街はやや危ない。
何が危ないって、治安が悪いから危ないんじゃなくて、
世界最大の迷路の街で、光まで失ったらもうわけわかんない。
迷うまでに分かりやすいところに出ましょう。
ブージュルード門まで戻ってきたらもうこんなに暗い。
夜のブージュルードは朝の爽やかと打って変わってこんなにロマンチック。
別にお腹空いてないけどモロッコ料理が美味しいからもう一休憩。
モロッコの美しい星空とブージュルード門に酔う。
それ以上に絶品なクスクスに酔う。
あ、ここにも猫が。
翌朝、さっそくロバがおはよう。
フェズの旧市街は迷路だから車が通れなくて
未だにこのようにロバや馬が輸送手段として大切にされてる。
あ、途中で学校を発見!
モロッコの識字率はかなり悪く、下から数えて19位で48%。
でもフェズの街ではこうやって小さい子供達が勉強してる姿がちらほら。
郊外の人たちがほとんど読めないからそんなに数字が低いのかしら。
もうフェズを出る汽車の時間まであまり無い。
でも皮なめしが見たい!でも迷路でたどり付けない・・・
すみませーん、なめし皮はどこですか・・・
なめし皮を求めて走り回る。
って、あー!お開きに出た。ここはなめし皮ではない。
散々いろんな人に聞きまわって、走りまわって、あきらめたそのとき
なめし皮場にたどり着いた。あー良かった。
生皮の匂いで悪臭漂うけど、親切なモロッコ人がミントをくれた。
「これを嗅いで匂いを和らげなさい。」
モロッコ人は本当に親切で温かい。
なめし皮も見れたことだし、安心してフェズを離れられる。
と思ったら学校帰りの女の子達が寄ってくる。
黙って自分の手に持ってる白いバラを渡して、
恥ずかしそうに逃げていく。
そんな演出感動しちゃう!
最初から最後までひたすらロマンチックなフェズの街でした。

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