2010年11月14日日曜日

Fatima

イスラム教の預言者ムハンマドの末っ子として生まれたファティマは、
貧しい人や病人などにも手を差し伸ばすような優しく、心の広い女性であった。
彼女はその後、いとこのアリーと結婚して、
アリーは第4代目カリフに、
そしてアリーの後の代からイスラム教はスンニ派とシーア派に別れ、
シーア派は「アリーの血を継ぐ人のみを正当カリフとする」という主義なため
特にシーア派の人々の間では、ファティマは大きい存在なんだそう。
でももちろんスンニ派かつとてもリベラルなイスラム国教国モロッコでも
ファティマは大変尊敬されている存在で、
女の子は「ファティマの様な優しく、心の広い女性になりなさい」と
言われながら育つんだとか。

そんなファティマは、アリーとの間にハッサンとフサインという双子を授かり、
二人がある時戦地へ向かう際に
ヘナの付いた手で二人を抱きしめ、二人の軍服に手形を残して送り出した。
その戦いでは死者もかなり多かった中で、二人とも無事に生還したことから
「ファティマの手」は以後「お守り」「魔よけ」としての意味も定着した。
そんな意味から上の写真は「ファティマの手ドアノブ」
モロッコの家ではこんなドアノブにしてる家もちらほら居て
突然出現する謎の手に最初は結構戸惑ったりもする
こちらはファティマの手ネックレス
細かくて綺麗な銀の模様が入った手のネックレスが多く、
モロッコ人女性もつけている人がとても多く、
初めて見る人からしたら、モロッコの社会には謎の手が
あっちこっちにあってびっくりするけど、
このファティマの手は見慣れると不思議な安心感をくれたりする

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